魚を釣る前に潮を釣れ!
- infodekaban
- 3月19日
- 読了時間: 3分
更新日:4月9日
潮の流れは川の流れのように流れている。
小川氏、栗林氏の二人は沖磯をぐるりと一周回るとニッコリと微笑んだ。
数ある磯の中で、どの磯が良いのかが解るのである。 師によると
潮の干満は地球の自転によって起こり、港周辺と湾内と沖と磯場とでは、それぞれ潮流に違いがある。
風がゆるい場合もあれば強風もある、そして波の高い時等、様々な条件が加わり、港から沖へ向かう道中で潮の動きを読んでどの磯場が良いか判断しなければならない。
私もこの話を聞いて何時かこうなりたいと思った。 潮を読むのも釣場も船長まかせにしたり、あるいは自分の行きたい磯場に行ってるだけでは
その日の釣果を運に委ねるしかない。
そういう釣りでは石鯛釣りもグレ釣りに於いても、険しい道程ではなかろうかと思う。 両師匠は口を揃えて「松ちゃん、潮を見んばいけんよ」と「点」の話。 「どうやって読むんだ??」と私。
師は「磯場は上がったらポイントをまず1と決め、そして2、そして3と決めんなよ(決めなさい)」 私はその理由を聞いた。
師は「1のポイントは潮当り、水深、取り込み、足場、絶対条件に沿うところ。でない場合は2、そして3と決めんなよ(決めなさい)」 私は「なるほど…」と納得した。 遠い釣り場まで時間と費用と体力を使って一日を無駄にしてはいないだろうか?
石鯛にしろ、どんな魚にしろ潮を見切れる人はその段階で、その日の釣果の5割~6割は釣れたものと同じだ。
自然に生息してる魚は自然に逆らわない。だからこそ潮を読むことは磯釣には絶対不可欠である。 その答えは離島の磯でハッキリと解る。
離島の磯は船長にも解らない。
船長は過去の釣人の実績でしか判断出来ないからである。
故に潮を読んで釣場とポイントを自分自身で見分けなければならない。 私が過去に潮を読むためにしたことは、まず川の流れを目で見て流れに目を慣らす。
風呂に入って流れを見てみたり、時にはテレビの釣り番組で潮の流れを自分で判断してみたり。
すると次第に釣れるのか釣れないのかの判断も出来るようになってくる。 過去に種子島に釣行した際には、向井船長と言う方に非常にお世話になり、勉強になった。
潮の流れを読む時、向井船長は「今は上り潮だよ」、「下り潮だよ」と教えてくれる。
しかし時折、私と釣場を決めるのに意見が違うことがある。
向井船長は「沖では上り潮だよ」と決めつける。
私は下り潮と反論する。
種子島では上り潮と言えば鹿児島方向を指す。逆の下り潮はロケット基地方向である。
北の釣場か南の釣場、答え次第でその日の釣果が決まる。 結果を知るために、そこで船を止め、ロープの端にオモリ2kgを結び、
水面より2~3m下の位置に目印の赤いハチマキの布を付けて、ロープを垂らす。
こうして上り潮か下り潮かを判断して、潮を読むことを覚えたのである。
潮が読めるようになると面白いように釣果もどんどん上がった。
また各地の磯でも潮を読み、成果を上げる度に潮を読むことの大切さを実感した。
ビギナーの人に先輩の方々が潮を読むこと(潮を釣る)ことの重要性を教えて欲しいと思う。
釣り人の何人が潮を読むことが出来るのか?
船長にすべてを任せていいのだろうか?と思う。 皆さんにも是非、”潮を読む”というスキルを身につけて、石鯛釣りを楽しんでもらいたいと思う。 向井船長には本当にお世話になった。
そのお陰で小笠原諸島で一生に一度の釣りを経験をした。
体力の続く限りの100投100匹の釣りを堪能することが出来た。
今もう一度、改めてお礼を述べたい。
次回は具体的な磯場に関して述べたいと思うので、石鯛コラム ”潮を読む②” も是非読んでもらいたい。
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