昭和46年6月30日 島根県出雲市日御崎友島磯にて
当時のことを少し紹介。私が33才のある日、釣友から山陰の日御碕は毎年4~6月の間に石鯛が2000~3000匹も釣れているとの話を聞いた。
年間を通すと、一体何匹の石鯛が釣れるのか、どんな釣場なのか、ともあれ百聞は一見に如かずということで早速現地に出向く。
船頭さんとの挨拶もそこそこに友島磯に上げてもらった。竿を出し、刺餌のバフンウニをつけて投入するもアタリがとれなかったが、巻き上げてみると餌がなくなっていた。仕掛けをテンビンに切り替えるとすぐにアタリを確認できた。バフンウニでアタリがあるとわかると、もうしめたもの。
当時の現地では船釣りで真鯛が良く釣れていたので、真鯛用のエサ(岩イソメ)をトロ箱一杯を注文し、餌持ちが良い様にする為、塩で締めたものを使ってみた。これが功を奏しアタリも食い込みも、はっきりと取れ友島磯のカメ瀬にて日御碕の石鯛を攻略できた。その後の山陰の石鯛釣りでは私のテンビン仕掛けが使用されることが確認された。